「傷まない縮毛矯正がなぜできたのか?」テンダーシリーズ開発ストーリー
少し長くなりますがテンダーシリーズの誕生について書きたいと思います。
美容師としてサロンワークをして30年経ちますが、15年前からパーマの研究をしていました。
パーマ・デジタルパーマが得意で、全国にもセミナーをさせていただいたりしていました。
その中で、メーカーさんの依頼やコラボで薬剤の開発やアドバイスもしていました。
その経緯もあり、縮毛矯正・デジタルパーマ・様々なパーマに関する施術方法や薬剤について
サロンワークを通じて日々新しい発見と改善を繰り返して現在に至ります。
その中でテンダーシリーズを開発するに至った経緯をお話しします。
きっかけは、難しいお客様に応えるため
サロンワークでは新規のお客様のご予約を日々受け付けています。
その中にはお断りせざるを得ないお客様もいらっしゃいます。
そのお客様は縮毛矯正のご予約をされていました。
カウンセリングの段階で、髪のダメージがかなり進行していました。
縮毛矯正の履歴に3回のブリーチ、ダメージ部をカットするためにハイレイヤーが入っている。
一目見て、縮毛矯正はできないと判断しお断りをしました。



そうするとお客様は「やっぱり無理ですよね・・。どこの美容室でも断られました」と言われました。
「そうですね。この状態だと無理だと思います。髪の毛が耐えられない縮毛矯正はできないので」
というやりとりで、お帰りいただく流れでした。
そうすると「どうしてもダメですか?」と言われました。
「いや〜これは流石に厳しいです」このやり取りが何度も続きました。
でもお客様はなかなか帰ってくれなかった・・・。
そこで、「これ以上傷まないということ約束しますが、くせ毛はほとんど伸びなかった。という結果でもいいなら、
チャレンジしますけど・・・」という提案をしました。
そうするとお客様は「ぜひ!お願いします。」ということで、縮毛矯正をやることになりました。
薬剤をどうするかな・・今までにない薬剤の調合
先ほど述べたようにパーマの研究をする過程で、様々な薬剤がサロンにあります。
買ったものもあれば、いただいた物、試しに使ってほしいと渡されたもの、使って感想を教えてほしいとサンプル依頼があったものなど・・
還元力がもの凄く強いものから、全く反応がないほど弱いもの、
phが10〜2まで、還元剤の種類も様々な薬剤のストックがサロンにありますので、
その中から、髪にダメージを与えない低いphでほぼトリートメント成分で構成されている薬剤を6種類ほどミックスして、
くせ毛はほとんど伸びないけど、傷まない薬剤を調合しました。
トリートメントのつもりで、それを全体に塗布しました。

15分後、流してブロをーしました。

その後アイロンして

2剤をつけて流してブローして仕上げました。
仕上がりです

これが、思っていたより綺麗に縮毛矯正がかかりました。
自分も驚きましたが、お客様も大喜び。感動して帰られました。
あの薬ってなんだったんだろう・・・
それから2〜3日経って、この前の縮毛矯正はなんでかかったんだろう・・・?という疑問が頭から離れず、
髪が傷んでたから奇跡的にクセが伸びたんだろうなと納得しつつも、
もしあの薬で縮毛矯正が可能なら、どんな髪でも傷まずにかけることができるんじゃないかな・・?
と思うようになり、いろんな髪の毛に試してみようと思うようになりました。
実験しよう!納得いくまで検証をする。
まずは、髪の毛の毛束をたくさん作りました。その毛束に様々な履歴を作りました。
1、パーマの履歴 様々な薬剤でパーマや縮毛矯正をかけて、たくさんのパターンを作りました。
2、カラーの履歴 ブリーチ、アルカリカラー、白髪染め、ダメージレベル1〜5までパターンを作りました。
3、1と2のミックス パーマとカラーの履歴が重なるパターンを作りました。
4、何もしていない健康毛の毛束 髪の太さ、硬さ、クセの強さで1〜5までパターンを作りました。
このたくさんの毛束に、全先日の薬剤を試してみました。
結果は、驚きの連続
想定していた結果は、『ダメージのある毛束にはかかるけど、ダメージの少ないものほどかからない』
と思っていたのですが、
それが、結果を見てみると、
かかり具合の強弱はあるにせよ、全ての毛束に縮毛矯正がかかる一定の結果が出ていました。
それから、その薬剤に改良を加え、どの毛束でも同じレベルでかかるように調整しました。
そうすると、ハイダメージになればなるほど、毛束が痛むようになりました。
そこで、ハイダメージレベル4〜5は切り捨てることにしました。
その代わり健康毛でダメージがなくクセ毛があるものにもかかるようにしました。
その調合をさらに調整して、どんな髪質でも常に同じ結果が出るレシピを見つけました。
お客様に無双する
それ以降来店されるお客様にそのレシピで縮毛矯正をかけ続けました。
新生部からダメージのある毛先まで、綺麗にかかりました。
縮毛矯正になんのストレスもなくなりました。
今までは難しい髪質じゃなくても、絶対に失敗しないとは言えない縮毛矯正に多少のストレスを感じていました。
それが無くなりました。
これなら誰でも出来るんじゃないかな・・
今までの縮毛矯正は、美容師としての経験と、薬剤の知識をもとに髪質に合わせて、薬剤を調合していました。
一つの頭の中にも髪質は何通りもあり、それに加えてダメージしている毛先もそのレベルは様々です。
その一つ一つに合わせた薬剤を調合し、塗布する順番を分け、塗布料を調節しながら塗布していましたが、
そういうことが必要なくなりました。
「この薬剤があったら、縮毛矯正を失敗されるお客さんがいなくなるんじゃないか」そう思いました。
テンダーS誕生
この薬剤を製造工場にお願いして製作してもらいました。
それが縮毛矯正剤【Tender S】 テンダーSです。
自分だけじゃなく、
全ての美容師さんに使ってもらいたいから、誰も失敗して欲しくないから、
全てのくせ毛のお客様に、縮毛矯正の失敗で辛い思いをして欲しくないから、
そう思って商品化しました。
オンラインで購入できるようにHPを作って、使い方をいろんなパターンで撮影しyoutubeで公開しました。

「これで美容師もお客さんもストレスなく縮毛矯正がかけられる世の中になる」
この思いが届いて欲しいと思います。
それがテンダーSです。
縮毛矯正専門店で髪を綺麗にする施術が体験できる
テンダーSを使って髪を美しくするサロンを作りたいと思いました。
美容室とは違うコンセプトで、
肌を綺麗にするクリニックのようなサロンを。
それが縮毛矯正専門クリニック【slut】スットです。
髪のクセでお悩みの方、年齢による髪の変化を諦めずに綺麗な髪でいたい方のためのクリニック。
縮毛矯正専門クリニック【slut】スットはパーマやカットやカラーのメニューはありません。
髪を美しくするためのトリートメントと縮毛矯正のみのサロンです。
全国どこでも出来るようにしたいと思っています。

(髪が綺麗になって清々しい気持ちになったイメージです)
みなさまの髪のお悩みを解決して、美しさを続けるお手伝いができればと思います。
