硬毛・多毛・くせ毛でお悩みの方へ
クセの髪質にはタイプがあります。
縮れ毛タイプ
代表的な縮毛タイプです。髪自体の凹凸が多く、全体的に広がりやすく、パサつきやすいのが特徴です。 一本一本が縮れていて多毛で一般的に硬い髪質の方が多く、強度のくせ毛に分類されます。
ねじれ毛タイプ
専門的には「捻転毛(ねんてんもう)」と呼ばれます。大小のウェーブが混じりコイル状にねじれて、ボリュームがかなりでやすいのが特徴です。中にはウェーブパーマをかけたような外人風のカールで、軟毛の方に多いくせ毛タイプです。乾燥して見えやすい。
うねり毛タイプ
専門的には「波状毛(ばじょうもう)」と呼ばれ、髪自体が波打っています。全体的にはツヤがあり、波が重なる部分がうねりとして見えます。膨らみやすく、広がりが出やすいのが特徴です。日本人の髪に多く見られるタイプです。
ザラザラ毛タイプ
専門的には「連珠毛(れんじゅもう)と呼ばれ、髪に数珠のような粒のつながりで出来ているような毛で、光が乱反射するのでツヤがなくパサパサした印象で、手触りもザラザラしている。
クセ毛の原因は?
生まれつきのクセ毛の原因は、髪をつくる毛根の毛球にあります。頭皮の中で毛穴が少しカーブし、毛根部分が曲がったところに位置しています。毛母細胞で作られた髪の毛が頭皮上に押し出されるとき、そのカーブした毛穴を通るので、表面に出てきたときに髪が曲がってしまうのです。 この毛根の位置は遺伝することが多く、親がくせ毛だと子供にもくせが出る傾向が強いようです。また、ダメージやストレス、思春期の体質変化によって、くせが強くなるケースも増えているようです。
クセ毛の構造
髪の毛の約80%が、毛皮質(コルテックス)と呼ばれるケラチンタンパク質でできています。
コルテックス(毛皮質)は硬いタンパク繊維[パラコルテックス]と柔らかいタンパク繊維[オルトコルテックス]の2種類で構成され、この2つが均等に分布していれば髪の毛の断面の形がきれいな円柱状の直毛になり、片側に偏って分布していると髪の毛の断面が楕円形になり、ねじれ現象を起こして縮れ毛になると言われています。
また、硬いタンパク繊維[パラコルテックス]は水分を含みにくく、柔らかいタンパク繊維[オルトコルテックス]は水分を含みやすい性質をもっているので、外気に湿気が多いと[オルトコルテックス]が水分を含み、楕円の片側が不均等に膨らみ、乾燥した時より髪1本1本の縮れが強くなり、全体のボリュームが出 やすくなる、と言われています。
一口にくせ毛と言っても、弱いウェーブから強い縮れ毛まで、その程度は千差万別です。
ご自分の髪のくせを理解して、その髪質にあったお手入れをしていくことが大切です。